片足立ちで健康度がわかる?
先日、新聞で気になるニュースを見つけました。
それは…
「中高年で片足立ちが10秒間できないと、10年後までの死亡リスクが2倍近くになるとの研究結果が出た」というのです。
イギリスのブリストル大学がスポーツ医学誌に発表したもので、「片足立ちが健康状態を把握する簡便な検査法になり得る」というじゃありませんか。
紙面では小さな扱いの記事だったのですが、もっと知りたくなってネットでも詳しく調べてみました。
年齢が上がると10秒をクリアできる人が減る
片足立ちの方法は、こんな感じです。
・視線はまっすぐ前に向け、両手は体の横に下ろす。
・片方の足裏を、反対の足のふくらはぎにつけるようにして立ち、10秒間キープ。
どちらかの足で3回までトライすることができますが、3回やってもできない場合は不合格となります。
不合格の割合は、50歳代前半で5%、
しかし5歳刻みでほぼ倍になり、70歳代前半では54%が不合格とのこと。
不合格者のその後10年間の死亡リスクは、合格者より84%高かったということです。
なぜそうなのか、という原因について特定はされていないようですが…
あくまで追跡・観察した結果ということなんですね。
いずれにしろ、片足立ちをする能力は、中高年になると急速に衰えるそうです。
筋力やバランス感覚の低下、姿勢の悪化や体のゆがみなど、様々な要因が影響しているのでしょう。
太極拳には片足立ちの動きが多い
このニュースを目にして、私の脳裏に太極拳のことがよぎりました。
太極拳には、片足立ちをする動きがたくさんあります。
私の通う教室では、メンバーの多くが50代から70代くらい。
しかしベテランの方だと、片足でもぴたっとポーズが決まり、立ち姿も安定しています。
太極拳がもたらす効果
太極拳や気功には、筋力や柔軟性を養う動きがたくさん含まれています。
ゆっくり・ゆったりと行うので、息が上がるようなことはないのですが、しっかり意識して動こうとするとそれなりに負荷がかかります。
さらに、太極拳・気功では左右交互に体をねじる動きが多く、体のゆがみを矯正する効果も期待できるのでは…と感じます。
座ったときに足を組んだり、片方の肩にばかりバッグをかけたり…ふだんの暮らしの中で、ついついゆがみやすくなってしまうこともありますもんね。
また、太極拳の準備運動に「スワイショウ」という動きがあります。
これは、体をねじり、両手をでんでん太鼓のように振り回すものです。
体がほぐれ、ゆがんだ姿勢がリセットされるような気がします。
家事の合間などに、ちょっとやってみるのもおすすめです。
無理なく健康に効果が
スローな体操…というイメージの太極拳ですが、やればやるほど、様々な健康効果があるなぁと実感します。
太極拳を続けることで、身体能力が実年齢よりも若く保てたら、いいですよね!
これからも、楽しみながら体を整えていければ…と思っています。