若い人には東に窓のある部屋がいい
東側に窓のある部屋は、朝日が入って早朝から明るいですよね。
風水では、東に窓のある部屋は若い人向きとされています。
女の子の場合は東南の部屋、男の子は東・北東がいいと言われます。
「娘は東南の風に当てろ」
風水では「娘は東南の風に当てろ」という言い伝えがあります。
家の中で、“一等地”ともいうべき東南ですくすく育つと、良縁に恵まれるということなのでしょうか。
東南は、早い時間から日当たりに恵まれる場所です。室温も他より高くなるはず。自然と窓も開けたくなるのではないでしょうか。
窓を開けて外を眺め、さわやかな風を感じると、外出したくなることもあるでしょう。外に出れば、出会いの機会も増え、よいご縁につながるはずです。
また、窓を開けている時には外の音がよく聞こえます。
これは「逆も然り」で、室内からの音も、窓から外へ漏れ聞こえるということです。
窓辺から笑い声や歌声、ピアノを弾いていたりする音が聞こえてくる、ということ、ありますよね。
「このお宅には年頃の娘さんがいる」とわかれば、縁談が舞い込むということも、かつてはあったんじゃないでしょうか。
(今のご時世だと、逆にセキュリティに注意が必要かもしれませんけど…。)
男の子の部屋は東・北東に
いっぽう男の子の部屋はというと、東や北東がよいとされています。
東に窓があれば、朝、さんさんと日が入るので、目覚めがよくなります。
日当たりがよいと脳内にセロトニンが分泌されやすくなり、健康にもプラスと言われています。
我が家にも、東窓の部屋があります。晴れた日の朝はとても明るく、気持ちがいいです。
朝早くから学校や仕事に出かける若い人には、活動を促す東窓が最適、と実感します。
(ただし、夜勤があるお仕事の場合は、しっかり遮光できるカーテンが必須でしょうね)
東窓の場合、朝以外はまぶしすぎることもなく、勉強にもよい環境だと思います。
東や北東が「長男の部屋によい」と言われるのは、早起きしてしっかり勉強や仕事に励み、よい跡継ぎになることを期待していたのではないでしょうか。
西・南西の子供部屋はどうか
反対に、西・南西は子供部屋にはあまり向きません。
子供が学校から帰ってくるのは、午後から夕方の時間帯。夏場だと蒸し風呂のようになってしまいます。これでは、とても落ち着いて勉強などできないはず。
カーテンやブラインドで西日を遮光する方法もありますが、そうなると部屋は暗くなってしまうので、使いにくいですね。
どうしても西側に部屋を作る必要があるのなら、客間・仏間など予備室や、納戸が無難でしょう。
もしくは大人が使う寝室として使うなら、西側の部屋は早朝から朝日が入らないので、ゆっくり寝たい人にはいいかもしれません。冬場は西日で暖かいというメリットもあります。冷えを感じやすい女性や高齢者の寝室には好都合。冬場の暖房費が節約できるという面も利点です。
夏場の西日対策・エアコン設置などを考慮するといいですね。
その他の方角の子供部屋は?
北西の子供部屋
ちなみに北西は、西日の影響は少なそうですが、子供部屋としてはあまりよくないと風水では言われます。
風水では「北西は一家の主の場所」とされているからです。
北西は、直射日光が差さず、静かで落ち着いた環境になるため、書斎や寝室に向いているからではないでしょうか。やはり子供には、日当たりのよい部屋のほうが望ましいでしょう。
北の子供部屋
北側も日当たりがあまりよくなく、寒いので、子供部屋としては好まれないと思います。
ただ最近は、子供が部屋にこもりっぱなしにならないよう、「子供部屋は快適すぎないほうがいい」と考える人も増えているようです。
「部屋の広さは最低限でOK、勉強もリビングですればいい、子供部屋は収納&寝るだけ!」と割り切るのなら、北向きの子供部屋もアリかもしれません。
南の子供部屋
南の部屋は暖かく明るいので、開放的で活発な気に満ちています。その分、じっくりと勉強に集中しにくいという面も…。
ただ、従来の詰め込み型「お勉強」よりも、芸術面や創造性・社交性を伸ばしたいのなら、南側の子供部屋も悪くないでしょう。
家族の適切な距離感を
どの方角を選んでも、子供部屋はあまり密閉度を高くしないのがおすすめです。物理的な風通しはもちろん、家族間の“風通し”、つまりコミュニケーションがスムーズに行くようなプランが望ましいのではないでしょうか。
玄関から子供部屋直行は避け、リビングを通るとか。
あるいは個室ではなくオープンスペースにし、年齢に応じて仕切る…そんな形にするのも一案です。
壁ではなく、カーテンや家具でゆるやかに仕切るのもいいでしょう。
プライバシーを尊重しつつもなんとなく気配が感じられる、そんな距離感がとれると理想だと思います。
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