風水でNGとされる土地には理由がある
風水では、よい家を建てるには土地選びが最も大切と言われます。
生活の基盤となる家・土地は、安全であることが何より必要だからです。
安全な土地、住むのによい土地について「気が安定している」と表現することもありますね。
風水で避けよといわれる土地には、何らかのリスク要素があります。
たとえば、川のそば・周りより低い土地には水害のリスク。
傾斜地・がけ地や、埋め立て地、かつて沼や田んぼだった土地は、土砂崩れや地盤沈下など地盤のリスク。
変形地や道路づけの良し悪しは、事故や、地域でのご近所トラブルのリスクなど…。
そういう場所は「気が不安定」「気が乱れる」と言われます。
「吉・凶」などと占い的な言葉で表現されていても、実質的にはリスクの可能性を考慮した、合理的・現実的なアドバイスといえます。
「風水?単なる迷信…」と一笑に付すのはもったいないと感じます。
風水でいう「気」が意味するもの
特別警報を知らせるTVニュースなどで、荒れ狂う川や暴風の様子を目にして、恐怖を感じた人も多いでしょう。
風も水も、実は大きなエネルギーを秘めていることに気づかされます。
普段穏やかな状態の時は、あまり意識しませんが…。
風水で多用される、「気」という言葉。それは、身の回りの様々なエネルギーを総称しているのではないでしょうか。
「気が不安定」「気が乱れる」という表現は、とらえどころがないかもしれません。でも「エネルギーの変動によって暮らしに影響が出やすい」という意味だと考えれば、理解できるはずです。
通気や湿度の管理など日常的なものから、風水害・地震などの大規模災害まで…。
風水は、暮らしに対する「気」(様々なエネルギー)の影響を考慮するように、という教えなのだと私は思います。
多面的な視点から風水を考える
とはいえ、それでも「風水なんて信じられない。『西に黄色が吉』なんていうけど何の意味が?」…という人もいるでしょう。
確かに、そのひとフレーズだけ聞くと迷信っぽく感じるかもしれません。
ですが、色彩が人の気持ちや体調に影響することは、科学的な研究もされています。
日当たりなどいろんな条件を鑑みて、適宜インテリアの色を検討することも、意味のあることだと思うのです。
環境学・心理学など、いろんな視点から風水を眺めてみるのも面白いです。きっと、参考にできることがたくさんあると思いますよ。