子供の多い住宅街での「あるある」
我が家の近くは新興住宅街で、お子さんが小さいお宅が多いです。そのせいか、家のまわりにボールや自転車などの遊具が置きっぱなしの家がよくあります。
遊びに夢中になって、つい…ということもあるでしょう。でも道路に放置していると、通行のじゃまになりますし、破損や紛失の危険もあります。
「○○ちゃん!自転車片付けなさいって言ってるでしょ!」という声が聞こえてくるのも日常茶飯事。
手を焼いているパパ・ママも多いのでしょう。子供が小さいうちは、ある程度は仕方ないかもしれません。
しかし、小さい子供がいても、常に片付いている家もまた、あるんですよね…。
子供が小さくても片付いている家
我が家のご近所にも、そんなお宅があります。
家の前には2台分の駐車スペース。
その横に玄関アプローチがあり、玄関脇に外物置が備えられています。
お子さんは、まだ小学生くらいの、やんちゃざかりの男の子2人。
ですがこのお宅、家の前がいつもすっきり!駐車スペースに車がないときは、よくそこで兄弟仲良く遊んでいます。
先日、私が家の前で草取りをしていると、お兄ちゃんのほうが家から出てきました。
そして家の前の物置から、サッカーボールを出して、ヘディングの練習をスタート。
すぐに弟くんが出てきて、彼も物置からボールを出し、お兄ちゃんのまねをしています。
二人でしばらく練習をしたあと、「よし、次はバドミントンしようぜ!」と言って、物置にボールをしまい、今度はバドミントンセットを出しました。
子供でも、条件が整えば片付けはできる
この一連の動きがとてもスムーズなことに、私は驚きました。もしも物置の中がごちゃごちゃだったら、あんなにすばやく物を出しいれできないはず。
おそらく、物置の中はきっちり片付いていて、モノの出し入れがしやすい状態なのだろうと推測できました。
やがて「ごはんよ」とお母さんの呼ぶ声がして、兄弟は「はーい」と答えてまた物置へ。
そしてバドミントンセットをさっと片付け、家の中に入っていきました。その動作があまりに自然で、ふだんから片付け慣れているのがよくわかりました。
日頃からしつけが行き届いているのはもちろんでしょうけれど、片付けやすい仕組みがちゃんとできているのだろうな、ということも感じました。
子供にもわかる、片付けの極意
子供がいると片付かなくて…という話はよく聞きます。でも、それは本当に子供だけが原因でしょうか?
「モノにもおうちがあるから、使った後はおうちに帰してあげようね」
子供でも、そう伝えれば理解してくれます。
大人がすべきことは、その「モノのおうち」の場所を、適切に整えてあげることではないでしょうか。
「そもそも、”おうち”がどこかわからない」(保管場所が決まっていない)
「おうちに戻そうにも、スペースがない」(保管スペースが足りない)
そんな状態では、大人でも片付けは難しいです。子供ならなおさら…。
だからこそ、定位置を決める・スペースを確保するということが重要になってくるんですよね。
子供たちがすすんで片付けできるようになれば、忙しいパパ・ママも楽になることでしょう。
成長するにしたがって、片付けの「戦力」にさえ、なってくれるかもしれません。
スムーズな片付けは仕組みづくりから
定位置を考える際には、動線(人・モノの動き)を意識しておくことが重要です。
外で使う遊具なら、物置のほかシューズクローゼットなどに定位置を作ってあげれば、子供たちも簡単にお片付けしやすくなるはず。
もし、遊具をしまう物置が玄関先ではなく、庭の奥など使いにくい場所にあったなら…つい面倒で玄関前に置きっぱなし、になるのも理解できます。
遊具だけでなく、通学時に必要なもの…たとえばランドセルやサブバッグ、上着はどうでしょう。
こうしたものは子供部屋に置くもの、という先入観を持ちがちですが…。子供部屋が二階だったりすると、ついついそこらへんに置きっぱなし、になっていませんか?
むしろ、子供部屋でなく、玄関やリビング近くに置き場所を準備してあげるのはいかがでしょう?帰宅後すぐに置きたくなる場所に、定位置を決めてあげるのです。
子供が小さいうちは、勉強もリビングで…ということも多いですしね。
収納プランを工夫すれば、「いつもリビングの真ん中にランドセルが転がって…(怒)」という悩みを、解消できるかもしれません。
片付けやすい仕組みを考えることで、子供にガミガミ言わずに済むなら、親子双方にとってありがたいことではないでしょうか。
動線を考えるのに参考になる、おすすめの書籍を最後にご紹介しておきますね。