中古住宅の広告をチェックすると
私は不動産売買のサイトやチラシを見るのが好きで、一戸建ての間取りなどをよくチェックします。
その際、築年数によって、間取りに共通点があるなぁと思うことがあります。その家が建てられた時期によって、そのころの住宅トレンドが表れているんですよね。
北海道の住宅の特徴と、その移り変わり
昭和後期(昭和50年代~)
昭和後期の一戸建ては、北海道では南側に大きなサッシ窓のある居間と、その両側に居室というパターンが多いです。キッチンは居間北側に壁付けで、窓に向かって調理するスタイル。ほとんどの住宅で和室があり、収納は押し入れが主流でした。
外観は、雪が落ちるよう斜めにした屋根がほとんどでしたが、無落雪屋根と呼ばれる平らな屋根も出始めました。
平成前期
平成になると、フローリング床の部屋が増え、対面型キッチンが人気になってきます。リビングでは大きな掃き出し窓の代わりに、出窓をつける家もありました。ユニットバスが一般化し、バリアフリーを考えた家も増えてきました。
押し入れはクローゼットになり、屋根は無落雪屋根が一般的になりました。
平成後期
平成も後半になると、ウォークインクローゼットやシューズクローゼットなど収納が充実。リビングには吹き抜け、リビング階段などが多くなってきます。食器洗い機や、オール電化住宅の普及も進みました。省エネルギー・省コスト意識が高まり、箱型の外観の家も増えました。
北海道では、住宅の流行としてはだいたいこんな流れではないかと思います。
そのため、間取り図を見ると、おおよそいつ頃建てられたのか、という想像がつくのです。
※私が広告や、実際の住宅を見て感じた考察です。北海道内でも、地域によっては違う部分もあるかもしれません。
内装のテイストにも時代が出る
物件によっては、間取り図だけでなく写真が掲載されていることもあります。そうすると、壁紙の色・柄とか、キッチンシンク、バスタブの形などでも、時代の特徴がわかります。(リノベーションされていれば別ですが)
今流行の設備も、いずれは「ああ、令和初期の典型的な家だよね~」って、言われるようになるんでしょうね。
とくに、その時代に大人気のトレンドをきわめようとすると、そのぶん、年月がたったときに古さを感じる理由になってしまいます。
だとすると、あえて流行りすたりの少ない無難なスタイルにしておくというのも、長い目で考えれば賢いのかもしれませんね。